現美新幹線のどこが良かったのか(ビジネスの視点)

現美新幹線が今年の12月で運行終了になると言うニュースを聞いたので、2年前の出張時のついでに実際乗って感じたことを書いてみようと思います。
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まず、この企画の面白さとして真っ先に挙げられるのは、

ともすればワンパターンになりがちな電車の中での過ごし方を、アート鑑賞という全く違った提案をしていることでしょう。このような電車は、国内ではおそらく他に例がないのでは。
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そのためオンリーワンのサービスという立ち位置を、上越新幹線と言うメジャーな路線で実現していること自体がまず勝負ありです。

それと同時に、電車の中を練り歩く楽しさ。

小学校の時に遠足で乗った電車において、各車両に散らばったクラスメートを発見すべく車内をバタバタと移動し、先生の叱られたことを懐かしく思い出しました。

アート鑑賞ができるのは指定席の11号車と、自由席の12~16号車、ならびに車両外観ですが、プラレールがある車両(13号車)もあります。
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旅行の楽しさは新しい体験をすることですが、この列車はそれに加え、懐かしい体験を思い出させてくれます。

この車両はファミリー層の乗車を視野に入れているだけではなく、プラレールという今の大人にとって懐かしいアイテムが、意識的にかつ効果的に使われていると感じました。

この現美新幹線に限らず、従来の価値観や行動様式を思いっきりひっくり返してくれるようなサービスが今後、あらゆるジャンルにおいて支持されていくのは間違いない。

こちらの写真はカフェスペースですが、アート鑑賞ができるカフェが電車の中であろうと外であろうと、貴重な場であることは言うまでもありません。
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同時に、新しい体験だけではなく、過去の価値ある時間を追体験させるサービスも、各ジャンルにおいて色々な企画が考えられると思いました。

今のコロナ禍で移動の制限がある状況では、この現美新幹線に乗車するのはなかなか難しいのが現状です。

しかし、特に経営者の方で上越新幹線に乗る必要がある場合などは、いろいろなアイデアが生まれるのではないかと思いますので、最後にぜひ乗ってみることをおすすめします。

JR東日本;現美新幹線の公式サイトはこちら>>