汐留イタリア街が東京の観光名所となる可能性

ちょっとした視察と気分転換を兼ねてイタリアに行ってきました。
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都心のど真ん中でも古い町並みが残っており、気分の良い散歩を楽しむことが出来ました。

 

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イタリアならではの風景を十分楽しむことができ、実に幸せな旅行でした。
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イタリア旅行記を写真とともにUPしているようですが、実はこれは嘘っぱち。写真はすべて東京のど真ん中、新橋駅のすぐ近くにある「汐留イタリア街」の風景です。

下の画像は、このエリアにある立て看板の地図を撮影したものですが、赤で「現在地」と書かれたところからこの写真を撮りました。img_3715

それにしても気分の良いところです。ここは汐留西公園と名前が付いていますが、公園というより広場というイメージがピッタリです。

広場という概念はもともと日本には無かったこともあり、スケール感のあるオープンスペースで良いところを東京で見つけるのはなかなか苦労します。

ここはその数少ない広場でしょう。外国人の観光客の方もチラホラ見かけることができました。

「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」にもとづく制度から生まれたプロジェクトだからできたことも多いのでは。建築が群となってデザインされており、実に清潔感がある風景が広がっています。

観光立国をめざす日本にとって、あらゆる観光資源の洗い出しは必須です。建築のリソースという意味では、伝統建築を前面に出すことはもちろん正しいことです。

しかしそれと同時に、このような汐留イタリア街を含めた、近代建築や都市の風景はそれほど観光資源として取り上げていない印象です。

わたしが建築業界出身(いちおう一級建築士を持っています)だから言うわけではありませんが、それは実に勿体無い。

オリンピックを前にしたこのタイミングで、伝統建築に加え、近代建築と都市の風景を観光資源として前面に出していくことが、観光行政に求められることと考えます。