バンダイナムコのVRエンターテインメント「VR ZONE Project i Can」体験してきました

2016年4月15日よりお台場で期間限定でオープンしている最先端のVR(バーチャルリアリティ)を体験できるバンダイナムコのVRエンターテインメント研究施設「VR ZONE Project i Can」に行ってきました。
https://project-ican.com/
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体験できる内容は、ハラハラドキドキ系からアドベンチャー系、怖い系など全6種類。

ほぼ全てトライした中で最もおすすめと思えたのは
「高所恐怖SHOW」。
これ1つ体験するだけでも、わざわざ足を運ぶ価値が間違いなくある。vr02
落ちたらもちろん即死。地上200mの高さを手摺りもなく歩く恐怖。

歩く足元はガタガタ揺れ、高層ビル特有の風が吹く中、やっとの思いで歩きはじめますが、あまりの怖さに足がすくみ目が回ります。vr03

板切れの先まで勇気を振り絞って歩き、泣いている子猫を救出。
ビルに戻り体験終了となりました。
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この体験施設で感じたことを書きます。

現実とVR(バーチャルリアリティ)の境界線があまりに揺らいでいる。

そもそもVRがVRである所以は、ITで作られた仮想現実ということ以上に、「現実より偽物っぽい」とか「現実ほど大したことが無い」など、現実と比べた際に感情の差があることが大前提でしょう。

しかしVRがあまりにリアルになり、その風景や体験をもとにした感情に差が無くなるなら「現実」そのものの足元が突然揺らぎ始める。

だいたい手が届かないほど遠くの風景や200m下の地面は手が届かないため、仮想現実かリアルすらもわからない。

今回の経験を通して、もしかしたらわれわれが普段見ている風景も、ひょっとして半分以上がVRにすり替わっているかも知れないとも考えてしまいました。

帰り路、とぼとぼ歩きながら僕が思い出したのはフィリップ・K・ディックの小説です。

ハリソン・フォード主演となる「ブレードランナー2」が制作中とのことですが、あまりにレプリカントがリアルの人間そっくりに作られすぎると逆にリアルの人間の存在が揺らいでいく。

ディックの小説はこのようなテーマが多かった気がします。

VRもそうかも知れません。あまりのリアリティのため現実の足元が揺らぐ。
何をもって「現実」、「リアル」、「オリジナル」なのか、考える良い機会に恵まれました。

ちなみに「高所恐怖SHOW」以外のおすすめは、「アーガイルシフト」。
少女と共に巨大ロボットをコックピットで操作し戦うという体験ができます。
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クリエイティブや制作業務に携わっている方は特におすすめです!