中小企業のDXの進め方について

あらゆる企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む昨今、中小企業はDXにどう取り組むのが良いのでしょうか。

その答えのヒントとして、先日読んだ『デジタル・ビジネスモデル 次世代企業になるための6つの問い』 (日本経済新聞出版) という本の中で、次のような記述がありました。

デジタルトランスフォーメーションは技術の問題ではなく、変化の問題である。また起こるかどうかではなく、いつ、どのようにして起こるかという問題である。(P14からの引用)

真っ先に語られることは「変化」であり、その手段として「デジタル技術導入」があるということです。

またこのような記述もあります。

デジタル化された世界で成功するには、あらゆる規模の企業がビジネスモデル、従業員、組織構造、重要なコンピテンシー、企業文化を含めて自社を改革し、組織に大幅な変更を加える必要がある。簡単に述べれば、あなたの会社が顧客と良い関係を作れるかは、顧客とやりとりするためのデジタル的な方法を新しく創り出せるかどうかにかかっている。(P15からの引用)

その「変化」ですが、大企業ではビジネスモデルの変革から語られることが多いと思います。

具体的には「ビジネスモデルの改革」 → 「社会や産業の構造改革」 → 「個人の生活の変化」というフローです。

しかしながら中小企業の場合、業務改善からスタートとすると、劇的な効果を発揮することは、わたし自身経営者として実感しています。

具体的には「業務改善」→「従来型の経営スタイルの見直し・顧客接点の増大」→「新しい企業への変革」というフローです。

当社を含めて、中小企業の経営者が共通して直面している人手不足の問題を解決し、同時に非効率なやり方を改め、顧客とのコミュニケーションも増やす。

それに伴い、経営者自身にアイデアを生み出す時間も生まれ、会社として新しい器となることにつながっていくDXの姿です。

こちらの方が生きたDXとして経営に活かされていくのではないでしょうか。

ちなみにDXについてまだ何も手を付けていない企業であれば、自社ホームページ上の顧客の動きのデータ解析・・・すなわちアクセスログ解析からスタートすることはおすすめの一歩です。

当社はGoogleのアクセスログ解析の導入もサポートしていますので、ご希望の方はこちらからご連絡をお願いします。

こちらで紹介した本は、上記のようにDXについて改革ファーストの視点で述べていますので、経営幹部の方は一読をお勧めします。

『デジタル・ビジネスモデル 次世代企業になるための6つの問い(ピーター・ウェイル, ステファニー・L・ウォーナー著 日本経済新聞出版)』
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