映画「『オーバー・フェンス』を観た印象と映画の追体験について

昨日9月17日公開の映画「『オーバー・フェンス』(原作:佐藤泰志)を初日に見てきました。
舞台挨拶に山下敦弘監督と訓練校の生徒役である松澤匠さんが登壇し、そのあとの本編上映です。
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良い映画はもう一度観たくなるシーンが必ずある。
この映画でいえば、

夜の動物園~自転車の二人乗りのシーン。

自転車二人乗りの名場面といえば、『明日に向かって撃て! 』のポール・ニューマンとキャサリン・ロスのシーン。そして北野武監督の『キッズ・リターン』がすぐ頭に浮かびます。

オダギリジョーさんと蒼井優さんのこのシーンもポスターに使われるだけあって素晴らしい。

ラストも映画のテーマである未来への希望を伝えすがすがしく、オダギリジョーさんの代表作になると感じました。

ところで映画館のロビーに自由にお取り下さいとあった「オーバー・フェンスの函館ロケ地マップ」。
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函館に足を運んだ際に、実際にロケ地をめぐって観光がてら映画の追体験を楽しんでもらおうという趣旨のようです。ofe3

大ヒット中の映画『君の名は。』でも関連場所訪問(聖地巡礼)が盛り上がりをみせ、注意喚起アナウンスが公式サイトに流れるほどです。

いままでは、映画の別メディアによる追体験としては、原作やパンフレットなど関連出版物、グッズやサントラ、後日発売のDVDだけだった印象です。

しかしこれからは、リアルな追体験の仕掛けが、映画に限らず映像・ネット系ではますます重要になっていく予感です。

これは聖地巡礼に限った話しではなく、映画館を出たら実際に体を動かしたいというバーチャルからリアルのニーズをベースに、いろいろな形がありそうです。

舞台挨拶に満足し、函館のロケ地マップをもらって函館旅行のイメージを膨らませている自分には、強くそう感じました。

『オーバー・フェンス』公式サイトはこちら >>