外国人観光客の状況はどうなのか(白川郷の事例)

正月休みに白川郷に行ってきました。

白川郷とは、岐阜県にある合掌造りの集落で有名な、ユネスコの世界遺産にも登録された著名な観光地です。

かつて建築の専門教育を受けた人間として、わたしは素敵な建築を見るのが学生のときから好きなのですが、その意味でも至福の旅でした。とにかく風景が絵になります。shirakawa
雪の風景と合掌造りが実に似合います。

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霧がかかった山あいの風景も実に情緒豊かです。

ところで、日本の著名な観光地といえば、いまや外国人観光客が大勢押し寄せている印象です。

白川郷では実際のところどうだったかというと、
あくまでも主観ですが、当日に限って言えば観光客の8割は外国の方という印象でした。shirakawa1

バスターミナルの周辺の観光案内所のあたりや、近くを歩いている人の外見はわれわれ日本人と同じですが、話す言葉は違う。

あらゆるところで外国語が行き交っています。

外国の方の顔ぶれも、中国や韓国、台湾の方が大半を占めている印象でした。

トイレの中では、このようなトイレの使い方の注意が、日・英・中・韓の4カ国語で書かれています。
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ところで外国人観光客に向けて、観光地のすべき施策とは何でしょうか?

観光情報を多言語化して、言葉の壁をなくすることももちろん大事で、最優先ですべきことでしょう。

しかしそれと同時に、このような注意書きに代表される日本のマナーやルールを伝えることが、日本の生活や文化を紹介することでもあり、極めて重要と考えます。

われわれは、非日常のモノを伝えるのにくらべ、日常のコトを伝えることは、意外に熱心ではないかも知れません。

しかしこの日常のコトは文字通り日本の普段の生活を伝えることであり、とても大事なことと感じたので、このトイレの注意書きをきっかけとしてこのブログにちょっと書いてみました。